国内サーバーオペレーティングシステム市場予測を発表


2018年8月21日
IDC Japan株式会社
 ·  2017年の国内サーバーオペレーティングシステム市場は前年比成長率4.3%、Linuxが2年連続で二桁成長を達成
 ·  2017年~2022年の年間平均成長率は2.5%
 ·  企業の業務システムのオンプレミスからクラウドサービスへの移行がLinuxの成長を促進

IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1‐13‐5、代表取締役社長:竹内正人、Tel代表:03-3556-4760)は国内サーバーオペレーティングシステム市場の2017年の実績と2018年~2022年の予測を発表しました。稼働環境としては、Windows、Linux、UNIX、メインフレーム、その他が含まれています。Linuxの売上額は商用ディストリビューションの売上が該当し、無償で入手し使用できるLinuxは含めていません。


2017年の国内サーバーオペレーティングシステム市場は782億7,100万円、前年比成長率が4.3%となりました。稼働環境別の構成比ではWindowsが52.0%を占めており、前年比成長率は3.9%となっています。Windowsは大手企業のプライベートクラウドやクラウドサービスプロバイダーなどの大規模データセンター向けの販売が堅調です。Linuxは構成比が24.8%、前年比成長率が13.5%と非常に高い成長を達成しました。2016年も11.5%の前年比成長率となっており、二桁成長を維持しています。Linuxは企業のWebシステムから基幹業務向けシステムまで幅広い領域で採用されており、底堅い需要があります。さらにクラウドサービスのIaaS(Infrastructure as a Service)において構築されるシステムの多くがLinuxを採用しており、IaaSからのLinuxディストリビューション売上が増加していることが高い成長の要因になっています。


2017年のベンダー別売上額シェアではWindowsを提供しているマイクロソフトが52.0%のシェアを有しています。Linuxディストリビューションを提供しているレッドハットの売上額は前年比成長率が14.5%、シェアでは20.6%を獲得しました。レッドハットはLinux市場だけで見ると83.1%のシェアを有しており、Linux市場の成長を牽引しています。


国内サーバーオペレーティングシステム市場の2017年~2022年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は2.5%になるとIDCでは予測しています(図1)。Windowsの同CAGRは2.0%と予測しています。2020年1月にマイクロソフトからのWindows Server 2008のサポート終了(EOS:End of Support)が控えているため、2018年から2019年にかけては更新需要が発生しますが、2020年以降はほぼ横ばいで推移するとみています。IDCがWindows Server 2008を使用している企業に実施した調査(図2)によると、現時点で66.0%がWindows Server 2016/2012への移行を計画していると回答しています。Windows Server 2003のEOSの時はサポート終了間際で移行の駆け込み案件が多く発生しましたが、Windows Server 2008では余裕を持って計画的に移行する企業が多いと予想できます。


Linuxの2017年~2022年のCAGRは8.9%となり、稼働環境別の構成比では2017年の24.8%から2022年には33.5%にまで拡大するとIDCでは予測しています。企業の基幹業務系システムでの採用を中心にオンプレミス環境での安定した成長が継続するとみています。さらに「オンプレミス環境からクラウドサービス上へシステムを移行するLift & Shiftプロジェクトを始め、今後IaaS上で業務システムを構築する企業がさらに増加する。それに伴い、IaaSでのLinuxインスタンス(特にサポートが付いた商用ディストリビューション)の稼働の増加がさらなるLinux市場の成長を後押ししていくであろう」とIDC Japan ソフトウェア&セキュリティ リサーチマネージャーである入谷 光浩は述べています。一方、UNIXとメインフレームはハードウェア出荷が減少傾向にあるため、サーバーオペレーティングシステムの売上も減少傾向が続くとみています。


今回の発表はIDCが発行したレポート「国内コンピューティング/ネットワークインフラストラクチャソフトウェア市場シェア、2017年:クラウドの拡大がOSSを加速」(JPJ42859418)「国内コンピューティング/ネットワークインフラストラクチャソフトウェア市場予測、2018年~2022年」(JPJ42859618)「2018年 国内クラウドインフラストラクチャソフトウェア市場 ユーザー動向調査」(JPJ42859218)にその詳細が報告されています。



(※詳細については へお問い合わせ下さい。)


レポート概要はこちら    国内コンピューティング/ネットワークインフラストラクチャソフトウェア市場シェア、2017年:クラウドの拡大がOSSを加速
レポート概要はこちら    国内コンピューティング/ネットワークインフラストラクチャソフトウェア市場予測、2018年~2022年
レポート概要はこちら    2018年 国内クラウドインフラストラクチャソフトウェア市場 ユーザー動向調査



<参考資料>

図1 国内サーバーオペレーティングシステム市場予測:2017年~2022年
図1 国内サーバーオペレーティングシステム市場予測:2017年~2022年
Note:2017年は実績値、2018年以降は予測
Source: IDC Japan, 8/2018

図2 国内企業のWindows Server 2008サポート終了に向けた計画の状況
図2 国内企業のWindows Server 2008サポート終了に向けた計画の状況

Note:

Windows Server 2008を使用している企業が回答
「Windows Server 2016/2012への移行を計画」と「Linux/その他サーバーOSへの移行を計画」はオンプレミスとIaaSの両方での移行が含まれている
Source: IDC Japan, 8/2018

 

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