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2016年第4四半期および2016年 世界ウェアラブルデバイス市場規模を発表


2017年3月14日
IDC Japan株式会社
2016年第4四半期のウェアラブルデバイス出荷台数は前年同期比16.9%増の3,390万台
2016年通年の出荷台数は前年比25%増の1億240万台
フィットネス・ヘルスケア分野にフォーカスすることで、プロダクトの再定義が進む

IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1-13-5、代表取締役:竹内正人、Tel代表:03-3556-4760)は、2016年第4四半期(10月~12月)および2016年通年(1月~12月)におけるウェアラブルデバイスの世界出荷台数を発表しました。

 

2016年第4四半期の世界のウェアラブルデバイス出荷台数は、前年同期比16.9%増の3,390万台となり、調査開始以来最高を記録しました。また、2016年通年では1億240万台で、市場は25%の成長を示しましたが、これは新たなベンダーが市場に参入したこと、そしてこれまでトップを走ってきたベンダーが製品ラインアップを更新したことによるものです。

 

ウェアラブルデバイスは、市場形成の初期段階で、サードパーティー製アプリケーションを実行できる「スマート・ウェアラブル」と、同機能を有しない「ベーシック・ウェアラブル」に分かれました。しかし、スマート・ウェアラブルにおいては、機能の追加や技術の進歩にもかかわらず、その有用性と必要性はこれまでにないほど疑問視されているのが現状です。過去数ヶ月の間にWatch OSとAndroid Wearという二つの主要なプラットフォームがフィットネスおよびヘルスケア分野での利用に舵を切ったことは偶然ではなく、これらの分野がユーザーにとって「刺さる」唯一のユースケースだからです。その結果、サードパーティーのアプリを利用できるという機能は背景に退くことになりました。

 

「他のテクノロジー市場と同様、ウェアラブルデバイス市場も日々変化している」と米国IDC ウェアラブルデバイスチーム リサーチマネージャーのレイモン・リャマスは述べています。「ベーシック・ウェアラブルは、万歩計のような単機能デバイスとしてスタートし、健康管理機能やフィットネス機能をスマートフォンに通知するという機能を取り込みながら多目的ウェアラブルデバイスに変身している。それはスマートウォッチとベーシック・ウェアラブルの境界線を曖昧にするのに十分な進歩であり、第一世代のスマートウォッチと甲乙つけがたいほどの完成度に到達している」とも述べています。

 

「その一方、スマート・ウェアラブルも進化している」とリャマスは続けます。「ヘルスケアとフィットネス用途は依然として重要なフォーカスエリアだが、これらのデバイスが携帯電話ネットワークに接続されれば、スマート・ウェアラブルならではのアプリケーションや通信機能が利用できるようになると我々は期待している」とも述べています。

 

上位5ベンダーより下位のグループには、フォッシルなどファッション領域で注目を集める企業や、BBKやLi-Ning(李寧)などの新規参入組が多く存在し、ウェアラブル市場のニッチセグメントで成功を収めています。フォッシルの製品は、高級ファッション製品のようにも見受けられます。BBKは子供見守りデバイス、Li-Ningは歩数計搭載シューズを主たる領域としています。

 

「さまざまな業種の、さまざまな強みを持つ数多くのベンダーが新規参入したことにより、ウェアラブル市場は活況を維持すると予測される」と米国IDC Mobile Device Trackers シニアリサーチアナリストのジテシュ・ウブラニは述べています。「テクノロジーが背景に退くにつれ、ハイブリッドウォッチやフィットネストラッキング機能を搭載したファッションアクセサリーが注目を集め始めている。『ファッショナブル』な外観が、1人の消費者に複数のウェアラブルデバイスを購入させることを可能にしている。しかし、より重要なのは、消費者のアクティビティの裏側で収集される大量のデータを利用することで、ベンダーが実用的なインサイトを消費者に提供できるようになることであろう」とも述べています。

 

2016年はリストバンド型だけでなく、耳に掛けるタイプなど、ウェアラブルの可能性がより豊かなものであることが証明されました。この耳掛け型のデバイスは本四半期、初めて全出荷量の1%を超えました。そして、センサー搭載型のウェアも2016年通年で1%を超えました。これらの値は僅かではありますが、2017年にはより多くのデバイスの登場が期待されます。

 

トップ5ベンダーの動向
Fitbitは、2016年の第4四半期と通年の両方で主導的地位を維持しました。しかしながら、同社が依然として注力していた市場である米国ではフィットネス・トラッカー市場が急速に飽和状態に近づいたため、これまでにない出荷台数の減少に見舞われました。Fitbitは世界の他の地域で成長を続けているとはいえ、低コストの競合が同社の市場シェアを侵蝕している点が課題となっています。

 

Xiaomi(シャオミ)は、著しい成長を続け、トップベンダーのFitbitに肉薄しました。スマートフォンなどの他の製品ラインと同様に、同社は低コスト戦略に力点を置いていますが、価格がやや高い心拍数モニター搭載モデルを投入することで、より高めの価格帯にシフトしようとしています。しかし、Xiaomiが中国の国境を越えて事業を展開するには、各国の事情に対する知見とブランドの認知が課題となっています。

 

アップルのApple Watch Series 1とSeries 2は、ウェアラブル市場でこれまでにない見事な成功を収め、2016年第4四半期は最高の四半期となりました。エントリーモデルの価格を低く設定したこと、全面的に改良されたユーザーインターフェース、そしてSeries 2にはGPSが搭載されたこともあり、アップルのウェアラブル市場におけるプレゼンスは向上しました。同社はコンシューマー市場で関心を集めるための製品のリターゲットに成功した数少ない企業のひとつであり、今後はいかにして商用セグメントに入り込んでいくかが問われています。

 

Garmin(ガーミン)は、2016年第4四半期、前年同期比マイナス4.0%の僅かな減少となりました。しかしながら、同社の製品の平均小売価格は前年同期の200ドル以下から、今期は258ドルへと大幅に引き上げることに成功しました。同社は熱心なフィットネス愛好者への製品の提供を行い始めましたが、これらのフィットネス愛好者がシンプルなフィットネス・トラッカーを卒業し、同社がFenixラインで提供するより高価なスポーツウォッチを購入し始めたこともあり、この戦略は成功を収めました。CES 2017で同社が発表したFenix 5は、これまでにない小型サイズがより幅広い消費者にアピールするであろうと強く期待されています。

 

トップ5を締めくくるのは、2つの新しいモデル(Gear S3 ClassicとFrontier)を投入したサムスンです。同社は携帯電話機能を搭載したモデルを擁する、唯一の主要企業です。サムスンの腕時計のLTE接続機能は、スマートフォンとの接続を必要としないという点が重要な差別化要因となっています。またそれにより、同社の腕時計を宣伝する新たなチャネルとして携帯電話ショップが加わることになった点も重要であると言えます。時計以外の製品群にはGear Fit2とIcon Xがありますが、スマートフォンバンドル分を差し引いても、これらの出荷台数は予想を下回る結果となりました。

 

今回の発表はIDCが発行した「IDC Worldwide Quarterly Wearable Device Tracker 2016Q4」にその詳細が報告されています。

 

IDC Trackerについて
IDC Trackerとは、IDC独自の調査手法に基づきICT製品・サービスの市場規模・ベンダーシェアの実績や市場予測を定期的に提供するデータベース製品です。IDC Trackerにつきましては、こちらをご覧ください。


※本プレスリリースは2017年3月2日の米国IDC(マサチューセッツ州 フラミンガム)による発表の日本語訳をベースとしています。

 

(※詳細については へお問い合わせ下さい。)


<参考資料>

1.2016年第4四半期 世界ウェアラブル市場シェアおよび前年比成長率 (出荷台数: 百万台)
1.2016年第4四半期 世界ウェアラブル市場シェアおよび前年比成長率 (出荷台数: 百万台)
* Fitbitの出荷台数にはPebbleとVectorのスマートウォッチを含む
Source: IDC Worldwide Quarterly Wearable Device Tracker, March 2, 2017

 


2.2016年第4四半期 世界ウェアラブル市場 出荷台数Top 5ベンダーのシェア推移
2.2016年第4四半期 世界ウェアラブル市場 出荷台数Top 5ベンダーのシェア推移
Source: IDC Worldwide Quarterly Wearable Device Tracker, March 2, 2017

 


3.2016年 世界ウェアラブル市場シェアおよび前年比成長率 (出荷台数: 百万台)
3.2016年 世界ウェアラブル市場シェアおよび前年比成長率 (出荷台数: 百万台
* Fitbitの出荷台数にはPebbleとVectorのスマートウォッチを含む
Source: IDC Worldwide Quarterly Wearable Device Tracker, March 2, 2017

 

※端数処理(四捨五入)の影響により合計値の末尾が一致しない場合があります。

 

報道関係の方のお問い合わせ先
IDC Japan(株)
マーケティング 中村 由美子
TEL:03-3556-4768 FAX:03-3556-4771
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一般の方のお問い合わせ先
IDC Japan(株)セールス
TEL:03-3556-4761 FAX:03-3556-4771
Email:
URL:http://www.idcjapan.co.jp
 
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