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2015年 世界大判プリンター市場実績を発表


2016年3月24日
IDC Japan株式会社
2015年の総出荷台数は前年比2.4%減、31万5,000台
テクノロジーのシフトとエンドユーザーニーズの変化が市場変革を促す
ベンダー別シェア第1位はHP。キヤノン、エプソン、ローランドDG、ミマキが続く

IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1-13-5、代表取締役:竹内正人、Tel代表:03-3556-4760)は、2015年の世界LFP(Large Format Printer:大判プリンター)市場における出荷実績を発表しました。

 

2015年、世界のLFP市場では、エンドユーザーニーズの変化によって、テクノロジーのトレンドが大きく変わりつつあります。そのため、テクノロジー別の製品構成が大きくシフトした一年となりました。エコソルベントインクジェットなどの主要テクノロジーは、順調に成長を続けていますが、テクニカル市場におけるカラープリンターへのシフト、グラフィックス市場における高速両面印刷へのシフトなど、LFPビジネスの重要セグメントが、その構成を大きく変えようとしています。

 

「2015年のLFP出荷台数は、単色トナープリンターと従来型水性インクジェットプリンターが落ち込み、全体で約2%減少した。一方で、エコソルベント、ラテックス、UV、カラートナープリンターなどの分野が成長していることには、注目に値する」と米国IDC LFPトラッカー リサーチディレクターのティム・グリーンは述べています。

 

セグメントハイライト

CAD/テクニカルプリンター市場は2015年には前年比で約1.5%落ち込んでいます。2015年の終わりにかけて、インクジェット分野では、HPのPageWide XL シリーズに代表される高速シングルパス方式のプリンター、カラートナー分野では、KIPの800シリーズのような機器が登場しました。これらの製品が第4四半期(10~12月)に好調であったため、この分野の製品構成が大きく変化したことが要因の一つです。
グラフィックプリンター市場においては、ローエンドの大判校正システムが電子的校正支援にとってかわり、結果としてローエンド水性インクジェットプリンターの出荷台数は全世界で前年比15%以上減少しました。一方、広告/販促向けグラフィック市場においては、ローエンドUV硬化型インクジェットグラフィクスプリンターが、パッド印刷の一部を置き換えることによって、出荷を伸ばしました。この出荷増は、ローエンド水性インクジェットプリンターの出荷の落ち込みを、ある程度は補いました。
高耐久グラフィクス市場は、UV硬化型インクジェット、ラテックス、エコソルベント、昇華型インクジェットプリンターを中心に、2015年は全世界の前年比で約10%増加しました。

ベンダーハイライト
2015年の世界LFP市場上位5ベンダーは、HP、キヤノン(オセ部門を含む)、エプソン、ローランドDG、ミマキの順でした。
HPは、年間出荷台数の63%以上を占める下半期(7~12月)にCAD/テクニカル市場が軟調であった影響を受けましたが、グラフィックス市場においてシェアを上げることでLFP市場全体でのシェアを拡大させることができました。
キヤノンの総出荷台数は前年比ほぼ横ばいでしたが、市場全体が減少しているため、シェアは20.0%へとわずかながらも上昇しました。
エプソンは、大判デジタルプリンター市場における世界第3位のポジションを守りました。しかし、このセグメントの大半を占めるローエンド水性インクジェット市場における減少が同社に大きな影響を及ぼしました。
ローランドDGは世界第4位のLFPベンダーですが、エコソルベント、ソルベント、昇華型、ラテックス、UV硬化型インクジェットプリンターを含む耐久性の高いグラフィクスプリンターセグメントにおいてはトップの地位を占めています。また、ローランドDGはプリンターカッターのセグメントで特に高い業績を上げています。
ミマキは、リコーを抜き世界第5位のポジションを取り戻しました。ただし、ミマキとリコーは密接な協力関係にあり、リコーはミマキのUV硬化型およびラテックスインクジェットプリンターの一部を販売しています。

 

その他のハイライト

2015年のEMEA(欧州中東アフリカ地域)におけるLFP出荷台数は全般的に減少しました。グラフィクスLFPは前年比7.8%減、CAD/テクニカルLFPは約2%の減少となりました。
2015年第4四半期(10~12月)の世界市場は極めて堅調で、前四半期(7~9月)より5%弱、出荷台数が増加しました。
2015年はムトーにとって世界的に好調な年となりました。新しいエコソルベント、昇華型、UV硬化型インクジェットプリンターの追い風を受けて前年比で約20%出荷台数を伸ばしました。


<参考資料>

1.世界LFP市場 出荷台数上位5ベンダーの市場シェア: 2015年第4四半期および2014年第4四半期
1.世界LFP市場 出荷台数上位5ベンダーの市場シェア: 2015年第4四半期および2014年第4四半期
* Canon Groupには、キヤノンとオセを含む
Source: IDC Worldwide Quarterly Large Format Printer Tracker, 3/2016

2.2015年 世界LFP市場シェアおよび前年比成長率(出荷台数)
2.2015年 世界LFP市場シェアおよび前年比成長率(出荷台数)
Source: IDC Worldwide Quarterly Large Format Printer Tracker, 3/2016

 

Notes:
Worldwide Quarterly Large Format Printer Trackerは、A2~A0以上の機器を調査対象としています。
LFPには、単機能プリンターと複合機が含まれます。全てのベンダーデータは、会計期日ではなく、暦上の期日に基づいて算出しています。

 

今回の発表はIDCが発行する「Worldwide Quarterly Large Format Printer Tracker」にその詳細が報告されています。

 

IDC Trackerについて
IDC Trackerとは、IDC独自の調査手法に基づきICT製品・サービスの市場規模・ベンダーシェアの実績や市場予測を定期的に提供するデータベース製品です。IDC Trackerにつきましては、こちらをご覧ください。

 

※本プレスリリースは2016年3月9日の米国IDC(マサチューセッツ州 フラミンガム)による発表を翻案しています。

 

(※詳細については へお問い合わせ下さい。)

 

報道関係の方のお問い合わせ先
IDC Japan(株)
マーケティング 津谷 拓夫
TEL:03-3556-4768 FAX:03-3556-4771
Email:
一般の方のお問い合わせ先
IDC Japan(株)セールス
TEL:03-3556-4761 FAX:03-3556-4771
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URL:http://www.idcjapan.co.jp
 
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