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IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1‐13‐5、代表取締役:竹内正人、Tel代表:03-3556-4760)は、国内WANサービス市場について2010年の実績と2011年~2015年の予測を発表しました。これによると、2010年の国内広域イーサネットサービス市場は、回線数ベースで約30万回線(前年比7.9%増)と順調に成長したものの、売上高ベースでは約2,918億円(前年比0.7%増)と微増にとどまりました。売上高が伸び悩んだ背景として、2009年後半以降に投入された、従来よりも広帯域を低価格で利用できる「KDDI Wide Area Virtual Switch」のトラフィックフリー機能などバースト型サービスが要因の1つであるとIDCでは分析しています。
国内IP-VPNサービス市場の市場規模は、回線数ベースで約84万回線(前年比5.5%増)と堅調に推移したものの、売上高ベースでは約1,667億円(前年比0.9%減)とIP-VPNサービス市場全体では初めての減少となりました。売上高が減少に転じた背景として、廉価なVPNサービス市場の飽和が挙げられます。IP-VPNセグメント内において、高価なギャランティー型IP-VPNは、廉価なエントリー型IP-VPNまたはインターネットVPNへのマイグレーションによって、すでに2009年に減少に転じています。2009年はギャランティー型IP-VPNの減少をエントリー型IP-VPNおよびインターネットVPNの旺盛な成長が補い、IP-VPN市場全体としてはプラス成長となりました。しかし、2010年は廉価なVPNの成長が鈍化し、ギャランティー型IP-VPNの市場縮小を補えなくなったことで、市場全体が減少に転じました。
今後の市場の成長についてIDCでは、広域イーサネットは2010年から2015年の5年間の年平均成長率2.1%、2015年の市場規模3,238億円、IP-VPNは同マイナス1.4%、1,556億円と予測しています。
IDC Japan コミュニケーションズ シニアマーケットアナリストの小野陽子は「企業ネットワーク市場は今後ますます飽和し、ユーザーがネットワークを乗り換える動きも減少する。その結果、価格競争の激化や一部のプレイヤーによる低価格サービス投入などで市場全体の低価格化がさらに進行する可能性がある。通信事業者はこのような状況に備え、ネットワークのプロビジョニングや運用保守プロセスの自動化などによってサービス提供にかかるコストをおさえ収益を確保することが重要になる」と述べています。
今回の発表はIDCが発行したレポート「国内広域イーサネットおよびIPベースVPNサービス市場 2010年の分析と2011年~2015年の予測」(J11020103)にその詳細が報告されています。本レポートでは同市場の動向を分析し2011年~2015年の予測を提供する他、通信事業者の最近の新サービスに関する戦略やユーザー企業の受容性などについても分析しています。
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<参考資料>
国内IPベースVPNサービス市場 エンドユーザー売上額予測、2006年~2015年

Source: IDC Japan, 7/2011
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