|
IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1‐13‐5、代表取締役:竹内正人、Tel代表:03-3556-4760)は、日本国内におけるクライアントPC市場出荷実績値について発表しました。これによると、2011年第1四半期(1月~3月)の国内クライアントPC出荷台数は、ビジネス市場が、200万台、前年同期比 24.5%減、家庭市場は、184万台、前年同期比 4.6%減、計383万台※、前年同期比16.1%減となりました。(※端数処理[四捨五入]のため総数と内訳の計は一致しません)
2011年第1四半期(1月~3月)の国内クライアントPC出荷台数は、前期までのプラス成長から一転し、家庭市場、ビジネス市場、共にマイナス成長になりました。特にビジネス市場では、3月に発生した東日本大震災の影響や、Windows XPモデル(ベンダー出荷が2010年10月末で終了)の購入を企業が前期に前倒したことが影響し、需要が大きく落ち込みました。一方、家庭市場では、インテルのチップセットの不具合のため、出荷台数の減少が懸念されましたが、PCベンダーの生産調整が功を奏し、大きなマイナスには至りませんでした。
ベンダー・ハイライト
ベンダーシェアでは、順位が動き、NECが富士通を抜き1位になりました。また前期5位であったデルが4位に順位を上げました。
NECは、ビジネス市場では、震災の影響により企業の需要が落ち込み、家庭市場では、震災前に出荷を完了していたものの、昨年同期のスクールニューディールの特需の分を穴埋めすることができず、前年同期比27.7%減となりました。
富士通は、震災の影響により企業の需要が落ち込んだだけでなく、デスクトップPCの生産拠点である福島県の工場が被災し、NECと同様に昨年同期のスクールニューディールの分を穴埋めすることができず、前年同期比27.7%減となりました。
東芝は、上位5社の中で唯一、前年同期比2.6%増のプラス成長になりました。ビジネス市場ではマイナス成長になったものの、オールインタイプのデスクトップPCの出荷が、寄与してプラス成長になりました。
デルは前期の5位から4位に順位を上げました。デルは順位を上げたものの、Windows XPのラストバイの影響を受け、中堅中小企業の需要を取り込むことができなかったことが影響し、前年同期比11.6%減となりました。
IDC Japan PC、携帯端末&クライアントソリューション グループマネジャーの片山 雅弘は「東日本大震災の影響により、2011年第1四半期のビジネス市場は、震災前の予測から約38万台下振れするとみていた。だが今期の結果から分析すると25万台程度であったと推定できる。しかしこの上ブレした結果を楽観視することはできない。企業は2011年度の方針が固めるまで、PCの導入を凍結する可能性がある」と分析しています。
2011年第2四半期の見通し: 阪神淡路大震災が起こった時の状況の分析などに基づき、家庭市場における東日本大震災が与える影響は、限定的であり、出荷台数の前年同期成長率は、2.3%減にとどまるとみています。またビジネス市場では、前期に引き続き震災の影響を受け需要が落ち込むため、前年同期成長率は、7.1%減になるとの見方をしています。
今回の発表はIDCが発行した「Japan PC 2011-2015 Forecast and 1Q11 Vendor Shares: Quarterly Model Analysis」(J11141302)にその詳細が報告され、2011年第1四半期の国内PC市場実績と2011年から2015年までの市場予測が掲載されています。
本調査は、IDCが実施したPCベンダー調査、ユーザー調査、販売チャネル調査などをもとに、独自の分析を行い算出したものです。ここでいう国内のクライアントPC市場には、デスクトップPC、ポータブルPCが含まれています(x86サーバーは含まれていません)。IDCではより正確な情報を提供するため、過去の実績を含むデータの見直しを随時行っております。そのため、本発表で用いられる数値はIDCが過去に発表したものと異なることがあります。
(※レポートの詳細については
へお問い合わせ下さい。)
<参考資料>
2011年第1四半期 国内クライアントPC出荷台数 トップ5ベンダーシェア、対前年成長率(実績値)

Source: IDC Japan, 6/2011
|